Sはあなたは嫌いかもしれないと言っていたが、ひさしぶりに面白かった。
ナイトクローラー 新宿にて。見たのは先月だが、まだやっているので人気なのだろう。こんなにお金がかかっていなくて良く出来たアメリカ映画は最近珍しい。ジェイク・ジレンホールは私にはブロークバック・マウンテンの印象が強いが、今回は年増女好きな役で、Sはそこもこの映画を気に入った要素らしく、そこを嬉々として熱く語っていた。ラストが説教くさくなく終わり、ふたりでほっとする。彼のやり方は極端ではあるが、社会の中で働いてお金を得るという事は、誰しも少なからず自分の良心に蓋をするような真似をせざるを得ないし、いずれそこに慣れてしまってそれにも気づかなくなってしまうのだ。そこに至る過程こそ違えども、みな主人公ルーとさして変わりはあるまい。